WHOは最重要ワクチンとしてB型肝炎、ヒブ、肺炎球菌、ロタウィルスワクチンを指定し、途上国でも無料で受けられるようにと指示しております。日本では、やっとヒブ、肺炎球菌ワクチンが定期接種化され、費用は公費負担となりました。2016年10月から、1歳未満のみですが、とうとうB型肝炎も定期接種化されました。残念ながら、ロタウィルスワクチンはいまだに自費で行う任意接種です。また、水ぼうそう、おたふくかぜワクチンも先進国では無料化 するようWHOは勧告しておりますが、日本では、おたふくかぜワクチンは未だ任意接種です。やっと2014年10月に水ぼうそうワクチンが公費負担(年齢制限あり)になりました。はしかの流行も問題になりました。日本はアメリカへのはしかの輸出国第1位とされています。はしかの流行は日本、アジア、アフリカの途上国ぐらいでしかみられず、ヨーロッパ、北米、南米大陸では既に撲滅した疾患です。そんな日本ですが、必要なワクチンを子ども達に接種できるようにという多くの方々の努力により、ここ4-5年の間にワクチン行政はかなり進歩し、接種できるワクチンはだいぶ増えてきました。